2013/11/17

80年、そして人生よ続け。後編


宴の翌日、街歩きをして父っつぁんの家に戻ると
前日の宴のごちそうの残り物でランチ会をやってました。
昨夜の面々が集まって、10人以上はいたと思う。
『食べて喋ってばかりだろう?これがフランス人の仕事だ』
父っつあんは教えてくれました。

夕方、再び観光して戻ると、まだ集まりが続いています。
しかもまた人数が増えている。
チームお子様が『何か日本語で喋ってみて!』などの歩み寄り。
〝指差しフランス語〟本を持ち出して戯れる。
チームムッシュ、指差しに載っていたピンク単語に大喜び。

あるムッシュが手にした洋梨が面白いくらい男性的な形状をしていたので
みんなで一通りニヤニヤしていると父っつぁんが
『Jun、フランス人にとって話すこととは、
 スポーツでもあり、喧嘩でもあり、...そう、セックスでもある』
とまた教えてくれたので、テーブルに額をぶつけたくなりました。
その時娘さんがバナナの皮を全部剥いて両手で食べていたのは、
日常なのか、サービス精神だったのか。




しばらく前、文化交流で福島の人達が15人程この街を訪れた時、
この一家は家族総出で色々と尽くしてくれたよう。
その後この家族の友人料理人がキャラバン隊として福島を訪れ。

私はこの家族が大好きになりました。
眉を吊り上げ恐ろしく怖い顔で面白いこと言った後、
ほっぺを3センチくらい上げ、丸い舌を出して笑う父っつぁん。
どことなく、背中で語る人なんですよね。背中が勝手に喋ってるのか?
犬の散歩に連れてってくれ、マッサージを喜んでくれたマダム。
帰る日に持たせてくれたランチボックスとっても嬉しかった。
そして今回の企画者、優しくて優しくて面白くて面白くて面白い娘さん。
こんな人間力持ってる人ってそういないと思う。
それに?吉本新喜劇のオーディションがあったら受かると思う。
そして!あんな愉しい宴を、ひとつの気持ちを形にできる愛を持ってる人。
うーん、何だろ、まさかこんなに賑やかな胸中で帰るとは思ってもいなかった。
ずっと元気でいてほしい。
それが叶わないこともわかってる。
だから思う、続いてくれよって。




3人の住む街の大聖堂。
ラピスラズリを多く使って描かれた天井。
昔イタリアから連れてこられた絵師たちは
数年がかりの作業が暇だったりさみしくて
こっそり壁絵に自分や妻の顔を忍ばせているとか。





◉乾杯!
 Sante!
    ソンテ!








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